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ひたすら考えたことをひたすら書き殴ってひたすら終わる。

読書はとても楽しい

2009年の6月あたりから精力的に読書を始めています。
こうして読書生活を始めてみると、記憶の底から呼び出される限りでは
学生時代……それも義務教育の頃はそこそこ本を読む子供だったというのに、
最近になってからは日々の暮らしにかまけて
読書に対する関心が薄れていたということがありありと解ります。


そもそも読書はとても楽しいものです。
小説は自分の想像力からはよほどたどり着けないような素晴らしい世界を見せてくれますし、
自分の論理を構築するうえで基礎的なことになるような教養を与えてもくれます。
ですが、僕自身が感じる「読書の面白さ」は実を言うとこれではありません。


僕にとって、読書をするうえで重視する項目は
重厚な物語を描いた本であったり、ためになるような本であったりではないのです。
重要なのは「文章の向こう側にある作者の意志に触れること」であって、
簡単に言えば「本を通じて作者が言いたかったこと」を読み取る……
これこそが読書の面白さであると感じています。


そういう意味では僕は読書をしながら作者と一方的にコミュニケーションしているとも言えます。
言葉だけ聞くと大分こう……アレな……感じですけど。
少なくとも僕はこうして本を通じて著者が描こうとした著者自身の「言いたいこと」を
感じ取ったりして楽しむような読み方をする人なので、
世にある大抵の本は楽しむ余地があるものだと思っています。


逆を言うと、作者の言いたいことが伝わってこないと感じてしまったりすると
読書がとても苦痛になる事もあります。こうなるともうページをめくるのが辛い。
「楽しい楽しい」と連呼してますけど、それなりに苦痛な時もあるんです実は(笑
でもまあ、他の娯楽も楽しいことばかりではありませんし、
苦痛なことがあってこそ娯楽の楽しさがクローズアップされていくわけですから、
やたらと「楽しい」ことばかりを並べ連ねるのは却って不自然ですよね。


……とまあ時には辛いことも起こりますが、やっぱり読書は楽しくて面白いものです。
とりとめもなく、特に纏まりがあったわけでもないかも知れませんが、
ネットの世界の片隅に載っているような僕の意見が
「読書の何が面白いの?」と疑問に思っている方々への回答になっていればこれ幸い。