倉庫

ひたすら考えたことをひたすら書き殴ってひたすら終わる。

自分が嫌いなものを好きだという人の話を聞くのが楽しいという話

 唐突ですが、実は僕は自分が嫌いなモノを好きだと宣言する人の話を聞くのが非常に楽しいです。

 勿論意見を交換するとしたら基本的に話が合わないわけですが、僕にとって好きではないモノというのは基本的にアンテナを張っていないわけで、即ちその世界の情報を全く仕入れていないわけです。そういうモノが好きな人は僕が投資しなかった時間を割いて自らの嗜好として解釈・吸収しているわけで、勿論その人なりの物語が完成しているわけです。それを聞くのが非常に面白い。

 例えば、僕は納豆が好きではありません。粘性が高い食べ物が全般的に好きではないので必然的に納豆もダメなわけですが、一方で納豆が好きな人達はそれぞれに「自らがたどり着いた最適な食べ方」を知っているわけで、そういう各人なりのこだわりを聞いているといつの間にか自分も納豆に対してそれなりの愛着を抱いたりしている事がままあります。実際にその通り実行すると大して好きになれなかったりすることはままあるんですけどね。自分が嫌いだったモノなので。

 ただまあ「子どもだったから嫌いだったモノ」も数あるわけで、時間が経つことによって好みが変わっていた事に気付かなかったものも数多くあります。そういう事実に気付けるかも知れないと云う意味でも自分が嫌いなモノを好んでいる人達の話を聞いてみるのは有意義かも知れません。たとえ9割方自分の好みが正しかったとしても、1割でも否定されれば新たな可能性の扉が開くかも知れませんからね。